筑波大学にAC入試で合格した話
背景
AC入試(他大学でいうAO入試)で筑波大学・情報学群・情報メディア創成学類に合格することができたので、その体験談みたいのを残しておこうと思います。
(誰かの参考になればいいなぁ、と思いながら書いていますが役に立たないと思ったらそっとこのページを閉じて他の方のブログを参考にしていただければと思います。)
私がAC入試でお世話になったブログページ
https://y0yff.hatenablog.com/entry/2020/07/07/200620
追記:上記リンクは切れてたので代わりに参考になりそうな記事を以下に2つほど挙げておきます。
また、筑波大学の公式ページに掲載されているレポート集も参考になると思います。(2023/8/13更新)
AC入試を受験してみて思ったこと
皆さんすでに様々な資料をみて察しているとは思いますが、AC入試は他国立大学のものと比べてかなり奇特な試験制度です。私はひたすらに自分の研究への「愛」を書類でも面接でもアピールしました。とにかく自分が尖りまくっているところをひたすらに書きまくりましょう。書類作成も面接もAC入試の準備をしている間はとにかく楽しかったです。個人的な意見ですが、AC入試を受けるにあたって重要なことが二つあります。
- とにかく楽しむ
- 素直に
自分の中ではこれが大切だったかなと思います。
これまでしてきたこと
正直言って、勉強はあまりしていなかったです。その代わりに、高校がSSH指定校*1だったので、ひたすらに研究をしていました。その過程でいくつか受賞することもあったので、私の場合は全く実績がなかったけれど、合格できた、というわけではありませんでした。
一次試験
一次試験は書類選考で、自己推薦書と志望理由書の2つを書きました。志望理由書は用紙が指定され、文字数も800字と制限が多いです。しかし、自己推薦書は様式・枚数が自由で、文字だけでなく図などを用いたり、参考資料としてデジタルメディア*2の添付も可能だった気がします。私は以下のものを自己推薦書に付けて提出しました。
- 論文(中学の時のやつ)
- 論文(高校の時のやつ)
- 研究発表のポスター(A4に縮小印刷した)
- 受賞履歴(賞状や表彰楯の写真)
自己推薦書本体(上記添付資料除く)は最初は15ページぐらいあったのですが、結局5ページほどにまとめました。
面接
面接までの対策として私はとにかく自己推薦書・志望理由書など自分が作成した資料を読みました。そのほかには、なぜAC入試にしようと思ったのかということを考えておくとよいと思います。これは必ず聞かれると思っておいたほうが良いでしょう。大学や学類の志望動機のほうが聞かれるような気がすると思いますが、すでに提出した書類に書いてあることをわざわざ聞く必要がありません。私は一切聞かれませんでした。
以下からは時系列順に面接の様子を記載します。
一次の結果が分かった後
いつまでたっても大学から二次試験に関してのメールが届かないなーということがありました。理由は単純明快です。Googleがなぜかアドミッションセンターからのメールを迷惑メールと判断して迷惑メールフォルダ入れられていたのです。そして添付の資料もウイルスが含まれているかもしれないよという警告が添えられめちゃくちゃ危険なメールだという判定になっていました。訳が分かりません。もし、どこを確認してもメールが届いてないという場合はアドミッションセンターに連絡しましょう。とても親切に対応していただけます。
受付
受付にはフェイスシールドを着用した担当の人が二人いました。受付に行ってまずは二週間の健康観察記録をまとめたシートを提出し、同時に受験票を提出しました。面接の際に必要なので持っておくようにと言われ、受験票はすぐに返却されます。その後、体温を計測され、受付の人の前でスマホの電源を切り、待合室へと案内されました。
待合室
待合室では感染対策のために部屋の四隅に机と椅子が一つずつ置かれており、窓も空いていてほかの受験生と交流ができるような状況ではありませんでした。また、面接会場までは歩いたりしているのでそれほど寒くないのですが、待合室ではただひたすら椅子に座って待つだけなのに加えて、窓からの風がとても寒かったです。待合室では電子機器等が使えないので直前まで資料を見ておきたいという方は資料を紙媒体に印刷しておくと良いです。順番が来ると受付の人が部屋に入ってきて、受験番号を確認したのち、面接を行う部屋の前まで連れて行ってくれます。
面接(入室前)
面接部屋の前まで来ると、ドアの横には椅子と長机がおかれています。机に荷物を置いて椅子に座り、呼ばれるのを待ちました。待合室では面接が楽しみすぎてとても興奮していたのにも関わらず、このとき私は「なんか眠いな~」とリラックスしてしまいました。前の人の面接が終わってしばらくすると面接官の人がドアを開けて「どうぞ~」と中に入れてくれます。
面接(入室後)
面接の部屋は以下のようになっていました。
面接官は三人いました。図に記載しているそれぞれの面接官の説明は事前に調べた内容と自身が面接を受けて感じた内容をすり合わせたものなので正確であるとは断言できません。
22/06/08追記:面接官1はおそらくアドミッションセンターの方で、面接の進行を行っていました。実はこのアドミッションセンターの人は文系の教授が持ち回りでやってるらしいです。面接官2は学類教授で面接中には主にハードウェア系のことを質問されたのでおそらくハードウェア方向が専門なのだと思いました。面接官3も同様に学類の教授でソフトウェア系が専門ぽかったです。
まず入室して「ここに荷物おけばいいですか?」と聞いて図の下のほうにある机に荷物を置きました。そして、受験票を持ったまま面接官のほうに振り向くと、さっそく受験番号と氏名を問われました。そのあとお座りくださいと言われたので座りました。
その後はしばらく「新幹線で来たの?」とか「○○に住んでるんだよね。遠かったでしょ」とか面接官1が雑談をしてくれます。
最初に質問されたのは「この書類出してから結構経ってるし、研究進んでると思うから何か進んだことがあれば説明してくれますか?」ということでした。AC入試のために研究をしていたら「何も進んでいません」と答えるしかないのでAC入試だなあと感じますよね。私は受験勉強の現実逃避に進捗を生み出していたのでそれを説明しました。
次に自己推薦書を要約して5分ぐらいで説明してくれと、ACの面接の事前調査をしていると必ず出会うであろうお決まりの質問をされます。
そしてようやく教授との楽しい楽しいお話が始まります。ここからは人によって全く内容が異なるので詳しく記載しませんが、とにかく楽しかったです。最高です。私の場合は研究内容について詳しく聞かれました。研究発表の際の質疑応答に近かったです。
楽しいお話タイムの後に突然「なんでAC入試なの?」と聞かれました。これは割と聞かれる人が多い*3ようなので考えておいたほうが良いでしょう。
そして面接は終わりました。
面接後
終わってからは調子乗りすぎてたのではないかと、とても不安になりました。学内のスタバに駆け込んでコーヒーを飲みながら心を落ち着かせていたのを覚えています。合格発表見るまで「あ、落ちたな。」みたいな気分でした。